人気ドッグフード、「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を6つの項目で比較してみました。
今回は、ドッグフードを購入する際に基本となる
「1.料金」「2.原産国・工場」「3.原材料」「4.カロリー」「5.粒のサイズ」「6.特長」
を徹底比較しています。両社の良いところ悪いところ包む隠さずお伝えしていきます。
どちらを買おうか迷っている方の参考になれば幸いです。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を6つの項目で比較しました!
1.料金で比較 | 通常購入or定期購入、配送料などの料金で比較 |
2.原産国・工場 | 原産国、工場、原料の品質で比較 |
3.原材料で比較 | 主原料をはじめ、使用されている原材料で比較 |
4.カロリーで比較 | 100gあたりのカロリーや成分で比較 |
5.粒のサイズで比較 | それぞれのフードのひと粒と食べやすさで比較 |
6.特長で比較 | フードの特長とメリットで比較 |
上記の6つの項目で、このこのごはんとOBREMO(オブレモ)を比較してみました。知りたい項目からチェックできるようにクリックして飛べるようになっています。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を料金で比較!
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を、
- 販売容量
- 通常購入(単発購入)する場合の料金
- 定期便購入する場合の料金
- 送料
- 1日に食べる量のコストパフォーマンス
など、料金に関する内容について、あらゆる角度から徹底比較してみます。
※オブレモは複数種類あるので、今回は鶏肉タイプで比較
その上で、双方のフードを「◎/〇/△」の3段階で評価してみました。
※コスト計算は、通常購入・6キロの健康な成犬(去勢・避妊手術済み)に与えることを想定して、1日に必要な給餌量を算出しています。
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
販売容量 | 1kg | 800g |
通常購入 料金 |
3,850円 | 4,830円 |
定期購入 料金 |
3,278円 毎回15%オフ ※個数、購入回数不問 |
※1注文2袋単位での販売 |
配送料 |
|
|
コスト/1日 |
|
|
判定 【コスト】 |
〇 | △ |
1日のコストとして考えた場合、「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」の双方がそんなに安いわけではないことから、「◎」という判定は避けました。

フードの金額も昨今上がり続けているしね…
しかし、金額を比較してみたところ、「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」ではこのこのごはんの方がお得に購入できることがわかります。その理由は2つ!詳しく確認していきましょう!
パッと見た感じでは、定期便だとさほど金額に差がないように見えますが、
- このこのごはんは1kgパックでの販売
- オブレモは800gでの販売
ということもあり、
グラム単価で計算すると、オブレモは断然高くなってしまいます。
いうまでもなく、通常購入で単品で購入しようとしたら、かなり単価が高いのがおわかりいただけるのではないでしょうか?

オブレモは量も少ないからたくさん購入しないと足りないよね…
ちなみに、今回オブレモは鶏肉タイプで比較していますが、オブレモにはほかにも、
もあるのですが、ご覧いただいてわかるとおり、鶏肉タイプ以上のお値段なんですよね…。
800gでこのお値段は、フード業界全体から見てもちょっと高めですし、簡単には手を出せないという方がいてもおかしくはないと思います。
このこのごはんもオブレモも、定期便購入の場合、初回は送料無料となっているので、お試しとして購入するには手を出しやすいのはメリットといえるでしょう。しかし、よく見てると…
となっています。単純な送料だけで見ると、オブレモの方が安く感じますが、オブレモはいくつ買おうが、一律で送料600円は必ずかかる仕組みです。
反面、このこのごはんは11,000円以上買えば、送料無料になるという条件があります。

送料ってバカにできないんだよね…
ご紹介しているように、このこのごはんは1kgでの販売、オブレモは800gでの販売ということもあり、双方ともに販売容量は多いタイプではありません。なので、大前提としてまとめ買いすることになると思います。
そうなると、一層、11,000円以上の購入で送料無料という条件があるこのこのごはんの方が有利になってくるのではないでしょうか?
オブレモはどれだけ買おうが、絶対的にカットできない送料が、必ず発生するわけですからね…。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を原産国・工場で比較!
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
原産国 | 日本 | 日本 |
工場 |
|
|
原料の品質 |
|
|
判定 【品質】 |
◎ | ◎ |
フードの製造工場に関しては、オブレモにはこのこのごはんにはない「ISO22005認証」がついているので、優勢にみえるかもしえませんが、ここまで徹底管理できているのですから、申し分なく「このこのごはん」も「オブレモ」も◎と判定しました。
内容はほぼ同格のため、比較というよりも、ここではそれぞれの認証についてのみ解説しておきます。
GPMは厚生労働省公認の第三者認証機関のこと。
原材料の搬入・受け入れ・製造・包装・出荷まで、すべての過程の衛生管理・品質管理を一貫してチェックしており、その厳しいチェックをクリアして初めて出荷され、利用者の手元に届くというフローになっています。
この認定は厳しく正当な審査を経てこそ、初めて取得できる認定です。自社検査だと見落としたり、なかったことにしたりもできたとしても、第三者だからこそ手抜き検査にならないのもポイントです。
まずはじめに、引用して内容をご紹介します。
農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類に付けられています。
引用元:農林水産省HP
上記のとおり、使用している原材料が無農薬であることや、化学物質を使用して飼育・栽培されたものではないことを意味しているのです。

口にしても害になるものはない証拠
農薬などは普段、私たちが口にする食べ物でも使用されていることはあり、とんでもない量を食べない限り身体に害を及ぼすことはないといわれています。
ただし、アレルギー体質・敏感な体質の場合、こういった自然界に存在しないものを使用してできたものを口にすることによって、不調が出てしまうこともあるのは事実です。
愛犬にアレルギーが出やすいなどの場合や、愛犬が口にするものの品質に注意している人もいるでしょうから、こういった認証がついているというだけでも、安心して給餌できる要素になるのではないでしょうか?
HACCP(ハサップ)やISO22005は似ている内容なのでまとめてご紹介します。
双方ともに、トレーサビリティにまつまる認証です。
トレーサビリティとは、その食品(完成品)の細部まで明確化した後追いシステムのようなもので、その食品の製造にあたり
- 原材料はどこの誰がどうやって作ったものなのか
- どんな工場で作られたものなのか
- いつ作られて出荷されたものなのか
- どんな流通過程で手元にきているのか
などが徹底管理されています。

ここまで徹底されていたら安心ですよね!
その商品にバーコードや製品シリアルナンバーなどが割り振られて管理されており、万が一、なにか不良・不具合があった商品があったら、すぐに後追いして同時期に生産されたものを回収したり、どこで不具合が起きたのかもすぐに確認できたりするというわけです。
昨今、飲食店などでも厳しく管理されるようになりましたが、ドッグフードに関してもここまでしっかり管理されていたら、安心・安全なフローで購入できますよね!
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を原材料で比較!
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」のそれぞれの原材料を、細分化・部類別に振り分けて比較してみます。そこから、それぞれのフードで得られるメリット・効果を詳細まで確認してみましょう。
大前提としての振り分けの条件は、以下のとおりです。
- 添加物は化学合成添加物のみを記載(天然添加物のビタミン添加などは除く)
- 少し気をつけた方が良いものは赤字表記
アレルギーがある子などは、ここでご紹介する仕分けから、どちらがいいのか判断することができると思いますので、参考にしてみてくださいね。
※今回もオブレモは鶏肉タイプで比較していきます。
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
主原料 | 鶏肉 | 鶏肉 |
ミート(肉) | 鶏肉 (ササミ、レバー、胸肉) 鹿肉 |
鶏肉 (九州産地鶏) |
魚 | 鰹節、 まぐろ(静岡県で水揚げ) わかめ、昆布 |
鰹節 (静岡県産・鹿児島産) 昆布 |
脂質 | 米油 | 米油 |
穀類 | 玄米、大麦 | 大麦、玄米 大麦ぬか、ひえ 黒米、赤米 はと麦、あわきび |
野菜 | モリンガ、さつまいも 青パパイヤ末 |
大根葉、白菜 ごぼう、にんじん キャベツ、高菜 パセリ、青じそ |
豆類 | ー | ー |
果物 | ー | ー |
ハーブ | ー | ー |
添加物 | ー | ー |
その他 | ビール酵母 乾燥卵黄 乳酸菌(お米由来) セレン酵母 ビタミン類 L-トレオニン ミネラル類 |
ビール酵母 卵黄粉末 乳酸菌 セレン酵母 ビタミン類 ミネラル類 発酵調味液 |

オブレモは野菜や穀物がたくさんだね!
上記の原材料情報と、公式サイトで公開されている情報をもとに、どういった期待ができるのか・どんな強みがあるのかを確認してみましょう。
(※このこのごはんは2023年9月にリニューアルして栄養価が変わりました!)
これまで同様、「◎/〇/△」の3段階で判定してみました。
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
グルテンフリー | 〇 | 〇 |
ヒューマングレード | ◎ | ◎ |
ノンオイル コーティング |
◎ | ◎ |
アレルギー対策 | 〇 | 〇(やや△より) |
腸内ケア | ◎ | ◎ |
涙やけケア | 〇 | 〇 |
関節ケア | △ | 〇 |
毛並みケア | 〇 | 〇(やや△より) |
判定 【原材料】 |
〇 | 〇(やや△より) |
このこのごはんもオブレモも、
など、基本的な気をつけたいポイントは◎と、判定は大変高い結果になっています。
ほかにも、双方ともに
- 小麦が不使用(小麦グルテンフリー〇)
- 化学合成添加物やコーンは不使用
- 双方ともにアイケアに良い成分が入っているため〇
という点は共通していました。
そういった上で、今回は双方ともにトータルの判定としては甲乙つけがたく、両者を〇とはしていますが、このこのごはんとオブレモを比べると、このこのごはんは〇、オブレモは△とまではいわない、△よりの〇という差をつけました。

比較を見ると原材料が全然違うもんね
こうやって原材料を比べてみると、主原料やビタミン・ミネラル、その他の成分としては似ているように思えるのですが、野菜や穀類の配合がまったくもって違うので、対等に比べる判断が難しい点もあります。
こういう子にはいいけど、こういう子にはあんまりかな…という判断が違うので、あえて、差異をつけてみたにすぎません。詳しくそれぞれ確認してみましょう。
「このこのごはん」の原材料は?
このこのごはんの原材料は、
- ヒューマングレード
- 無添加
- 小麦不使用のグルテンフリー
- 動物性油脂や植物性油脂は使用していないノンオイルコーティング
- 酵母や乳酸菌、食物繊維のバランスなども良い整腸作用効果あり
ということから、非常にトータルバランスも良いフードであることがわかります。
ただし、このこのごはんは完全グレインフリーではないことは注意しておいた方がいいしょう。
大麦・玄米・米油・米由来の乳酸菌の使用があり、グレインフリーをお考えの人にとっては難しい面もあります。特に小麦にアレルギーがある子の場合、敏感な子は大麦にも反応してしまうこともあるので注意が必要です。

とはいえコーンや小麦不使用な時点で十分「あり」!
また、生の卵の白身は犬にとってあまりよくないものなので避けた方が良い成分があるのですが、今回は乾燥卵黄が配合されているとのこと。この白身の理論でいうとセーフではあるのですが、白身以前にそもそも卵にアレルギーがある子もいます。
そのため卵アレルギーがある子は避けた方がよいでしょう。
それ以外においては、マグロには、被毛や皮膚のケアに良い不飽和脂肪酸栄養成分としてあることや、血流を安定させる効果があるので、適量摂取しておくのは大変いいことですし、鹿肉や青パパイヤ末 は抗酸化作用があり免疫力をアップさせ、丈夫な体を作り出す作用があります。

シンプルな原材料だからアレルギーリスクも減る
それに、「生命の木」「奇跡の木」ともいわれているモリンガ。ビタミンAが豊富で目や皮膚の粘膜ケアの効果も期待できます。
主原料となる鶏肉も、それぞれ成分の異なる部位(ササミ・むね肉・レバー)を使用していたり、乳酸菌もお米由来のものなので、乳製品不使用だったりと、あらゆる面に配慮していることがわかる原材料という印象です。ミールや乾燥肉(ドライ肉)なども使用していませんしね!
なんと開発に3年もの歳月をかけたというのですから、メーカーの本気の思い・原材料へのこだわり・栄養バランスへの配慮などが十分に感じられる内容になっていると思います。
「OBREMO(オブレモ)」の原材料は?
オブレモの原材料も、このこのごはんと同様に、
- ヒューマングレード
- 無添加
- 小麦不使用のグルテンフリー
- 動物性油脂や植物性油脂は使用していないノンオイルコーティング
- 酵母や乳酸菌、食物繊維のバランスなども良い整腸作用効果あり
ということが確認でき、基本的なフードとしてのレベルが高いことがわかります。
ただし、OBREMO(オブレモ)も完全グレインフリーではないことは注意してください。
それに、このこのごはんよりも穀類の使用が多いので、穀類全般にアレルギーがある子にはおすすめできません。
なお、このこのごはんと同じく、卵黄粉末(卵)が入っており、やはり卵アレルギーの子は避けた方がよいでしょう。

小麦は不使用だけど大麦もあるしね…
そして、オブレモの場合は、同じ鶏肉フードといえど、九州産の若鶏ということが明記されていました。しっかり原産地まで公開しているのは嬉しいですね。ただし、このこのごはんとは異なり、乳酸菌がなに由来なのかの記載はありませんでした。
また、配合されている穀類や野菜がとても多い印象があり、自然派・健康志向な印象があります。しかもそれらはすべて、いろんなフードを見てきた私でも、

そんなに見かけない原材料を使用してるな~
という印象がありました。ひえや黒米などは、メジャーとまではいわなくても、配合されているフードも結構あるのですが、ちょっと気になる野菜が多かったので、まとめてご紹介してみます。(人参・キャベツなどメジャーなものもありますが)
大根葉 |
|
白菜 |
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ごぼう |
|
にんじん |
|
キャベツ |
|
高菜 |
|
パセリ |
|
青じそ |
|

皮膚ケアやアイケアにもよさそうだね!
食べ物からしっかり、ケア成分が取れる工夫がされている印象があります。
ただし!今回、このこのごはんとオブレモを比較した時、アレルギーと毛並みケアに関してはこのこのごはんより判定を下げました。
この判断は少し迷ったのですが、それなりの理由があります。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」の原材料の違いを確認しながら、理由についても触れていきますので、次の項目を参考にしてみてください。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」の原材料の違いは?
先におことわりしておきたいのですが、OBREMO(オブレモ)には野菜や穀類の使用が多いこともあり、このこのごはんとは比較・判断が難しい点がありました。というのも、どちらもまったく異なるメリットとデメリットがあるからです。
今回の比較は、与えるわんちゃんの体質によって、評価は非常にばらけると思っておいてください。
そういった前提で、ここからは読み進めてもらえればと思います。
このこのごはんにあって、OBREMO(オブレモ)にはないものをまとめてみますと、
このこのごはん |
|
などが挙げられます。
今回、アレルギー対策と毛並みケアに差をつけたのは、まさにこの「原材料のシンプルさ」が理由です。

アレルギーに効果がある食べ物であっても?
いうまでもなく、使用する原材料が増えると、アレルギーが出る可能性も増えます。アレルギーはたんぱく源から発症しやすいともいわれていますが、たくさんの原材料を使用する=それだけたんぱく源が増えるということです。
いくらアレルギー対策に良い食べ物だったとしても、
- ひどめのアレルギー体質で色んなものに反応してしまう子
- 免疫反応が常に過敏になってしまっているような子
にとっては、類似する化学構成のものにすら反応しかねません。
そのため、オブレモの穀類の多さはアレルギー体質な子には難しい面もあるのです。(多数を少量ずつ使うことで、アレルギーリスクの分散ができるという意見もありますが)

だからアレルギーにはシンプルな原材料が良いのね
そして、毛並みケアに差をつけたのも、同じような理由があります。
このこのごはんには、不飽和脂肪酸が多く毛並みや皮膚ケアにいいマグロが入っていることもありますが、アレルギーによって皮膚炎を起こしてしまうと、毛並みにも影響が出てくることもあることから、オブレモより良い判定にしました。
なお、コラーゲン生成の役に立つL-トレオニンがこのこのごはんには配合されているので、関節ケアとしてもこのこのごはんの方が良いように思うかもしれません。しかし、今回はオブレモの方が良いいいと判定しました。その理由はこの後ご紹介しますね。
関節ケアに関しては、OBREMO(オブレモ)が〇、このこのごはんは△としました。
これも、オブレモにあって、このこのごはんにはないものが関係しています。
OBREMO(オブレモ) |
|
オブレモはたくさんの野菜や穀類を配合していることにより、ビタミン・ミネラルがたくさん摂取できるメリットがあるからです。
そして穀類もそのまま配合しているのではなくα化(後述)しているので、犬が消化にしくいでんぷん質を抑えることができています。

色んなものを食べるからこそ、いろんな栄養成分が取れるんですね
健康的な体を作るのには、良質なたんぱく質だけではなく、ビタミンやミネラルがしっかり摂取できていないと思うような効果は得られません。(もちろん、運動や生活環境も関係しますが。)
そのため、関節ケアという意味では、色んな種類の野菜や穀類からバランスよく、筋肉に作用しやすい成分が摂取しやすいことから、このこのごはんより評価したという具合です。
ただし、このこのごはんは鶏肉・鹿肉・まぐろの主たんぱく源になっている反面、オブレモに採用されているお肉は鶏肉一択となっている単一タンパク質で仕上がっていることもあり、アレルギー対応に良い側面もあります。

どちらのフードも良くも悪くもなるってこと。
そのため、このこのごはんとオブレモを原材料で比べた場合、結論としては
- 穀類にアレルギーが出やすい子や、さまざまなたんぱく質を取らせたい子、スーパーフードを取らせたい子→このこのごはん
- 単一たんぱく源のものを与えたい、穀類にアレルギーがない子、野菜なども取らせたい場合→オブレモ
という使いわけができるのではないかと思いました。
まったくそれぞれに配合されている原材料も、フードに対する考え方も違っていたので、今回は簡単にこっちはこうと言い切れるような内容ではありません。
そのため、「飼い主さんがどれだけ愛犬の過去の食べ物を把握できているか」が重要になりそうです。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を成分・カロリーで比較!
まずは、AAFCO推奨の数値と市販平均の数値を確認してみます。
AAFCO推奨 成犬 |
市販平均 | |
タンパク質 | 18.0%以上 | 24%〜26% |
脂質 | 5.5%以上 | 13%〜14% |
粗繊維 | MAX4% | 4%以下 |
灰分 | 設定無 | 7%〜9% |
水分 | 10%以下 | 10%以下 |
この内容をもとに、このこのごはんとOBREMO(オブレモ)の数値をみてみましょう。
その上で、双方のフードを「◎/〇/△」の3段階で評価してみました。
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
100gあたり | 343kcal ○ |
359kcal ○ |
粗タンパク質 | 20.9%以上 ○ |
17.8%以上 △ |
粗脂質 | 8.0%以上 △ |
10.1%以上 〇 |
粗繊維 | 1.1%以下 △ |
1.3%以下 △ |
灰分 | 6.8%以下 〇 |
4.4%以上 〇 |
水分 | 10.0%以下 ◎ |
10.0%以下 ◎ |
判定 【栄養素】 |
〇 | △ |

少し気になる部分を赤字にしました
一般的なフードのカロリーは平均、330kcal~375kcalとなっているので、どちらも平均値内ですね。ただ、カロリーのわりに、脂質やたんぱく質量が少ない印象もありました。
というか、オブレモ、たんぱく質量足りてないですよね…。
しかし、日本の小型犬の場合は、欧米とは異なり、そんなに毎日、ランで走り回ったりたくさん運動させたりすることもないでしょうから、このくらいの栄養成分でもいいのかもしれませんが…。
こうやって比較してみると、いくら小型犬向けといっても、このこのごはんの栄養価は低いように思います。ひと言で運動量が少ないと言っても、みんなそれぞれ違うと思うんですよね。

わたしはホントに家で大人しいタイプ

僕は室内でよく飼い主さんと遊ぶんだ!
と、ご家庭の飼い方やそのわんちゃんの世代・性格でも運動嫌いな子もいれば、それなりに家でアクティブにしている子もいて、きっと飼い方はご家庭によって違ってくるのではないでしょうか?
うちはそんなに運動してないかなと思っていても、実は世間の小型犬より運動多いかも知れませんし…。なので、あくまで目安に過ぎませんが、
このこのごはん | オブレモ | |
穏やかな生活をしている シニア期に向かっている子 量を食べたがる子 |
〇 | ◎ |
運動量の多い子 成犬でもこれから成長していく世代の子 少食で少しでもカロリーを取らせたい子 |
◎ | 〇 |
という使いわけができるかもしれませんね。

同じフードでもいろいろあるんだね~
たんぱく質は、体の基本となるものなので、いくら運動量が少なくでも、ある程度は食べ物から摂取できるのが理想的です。おやつなどを与えて、帳尻合わせするのもあり!
なお、どちらも平均的なフードからすると脂肪も繊維も少ないのですが、繊維についてはプロバイオティクスとのバランスがとれていればさほど気にする必要はないでしょう。
ただし、脂質に関しては、足りていないと皮膚炎などが起こりかねないので、トッピングアイテムなどを使用して、少し脂質を増やして与えるのもいいかもしれません。
このこのごはんはオールステージフード、オブレモは成犬用
決定的に違ったことをご紹介しますと、このこのごはんはオールステージフードとなっている反面、オブレモは成犬以降のフードとなっていました。
ただし、オブレモの「よくある質問」に気になる言葉があったのでご紹介しておきます。
小型犬の成犬~シニア犬を主な対象に開発しています。総合栄養食(成犬用)という括りで販売を行っておりますが、幼犬に与えて頂いても問題ございません。実際には生後1歳未満の幼犬へOBREMO単品を与え続けているお客様が割合として一番多いです。
引用元:オブレモ公式サイト

こう言われたらみんな使ってるみたいだね
成犬としてすでにたんぱく源がたりていなかったオブレモ…パピーでも大丈夫なんでしょうか?ということで、オブレモは成犬以上用ではありますが、念のため確認しておきましょう。
AAFCOの子犬に必要な栄養素の推奨基準は、
- たんぱく質は22.5%以上
- 脂質は8.5%以上
- 繊維量、灰分、水分量は成犬と同じ基準
となっています。この情報をもとに今一度まとめてみますと…
AAFCOパピー | このこのごはん | オブレモ |
たんぱく質 22.5% 脂質8.5% |
たんぱく質 20.9以上 脂質8.0% |
たんぱく質 17.8%以上 脂質10.1% |
と、いずれもAAFCOの規定には届いていません。そのため、どちらのフードもパピー向けとは言えませんので、パピーに与えようとお考えの方は控えた方がいいかもしれませんね。。
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を粒のサイズで比較!
粒のサイズや形状も、犬の食いつきや食べやすさに関係してきますので、しっかり比較しておきましょう。それぞれの粒のサイズ・形状は以下のとおりです。
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
サイズ | 直径7,8mm | 直径7~8mm 厚さ3~4mm コイン型 |
粒の形状 | 薄めのコイン型![]() |
薄めのコイン型![]() |
食いつき |
|
|
判定 【粒サイズ】 |
◎ | ◎ |

このサイズなら消化の負担も少なそう♪
どちらのフードの粒も、超小型犬~小型犬でも食べやすいサイズになっていますし、問題ないと思います。
強いて言うなら、このこのごはんの方が、少し薄めなので、ふやかして与えている人にとっては、ふやけやすいということはメリットになるかな?という印象もありました。
ただ、ここは申し分なく双方、◎としても良い内容ですので、粒のサイズや形状に関しては、このこのごはんとオブレモでは、そこまで気にしなくも良いのかな?と思いますよ♪
「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」を特長(売り)で比較!
それぞれのフードの強みともいえる、特長(売り)をまとめてみます。
このこのごはん | OBREMO(オブレモ) | |
特長① | スーパーフード配合 | 穀類はα化したもの |
特長② | 鹿肉やマグロも配合している | 単一たんぱく質 |
特長③ | シニア向けフードもある | 全4種類の展開がある |

特長だけで見るとオブレモがアレルギーにはよさそう
※原材料で比較している時にはオブレモを△よりと判定していますが、あくまでこれは原材料の多さや、アレルギーが出るかも?という食材の量で判断しています。
しかし、こうやってみてみると、
アレルギー対策の特長としてはオブレモも負けていませんね!
しかも、まったくもって異なる工夫がなされていること・特長があることがわかりました。
では、この内容をそれぞれ詳しくご紹介していきます!
このこのごはんの3つの特長・売り
ほかのフードではあまり見かけない、青パパイヤ末やモリンガを配合しています。
今一度、詳しく効果などをまとめてみますと…
青パパイヤ末 |
|
モリンガ |
|
など、これだけでさまざまな効果が期待できることがおわかりいただけるのではないでしょうか?

体に良いって聞いたら与えてみたくなるもんね
こういった、他にはない強みを取り入れたフードであることは、このこのごはんならではの特長といえますよね。
昨今、鹿肉フードが人気になってきています。
しかし、そもそも鹿肉のフードってかなり価格が高くなるんですよね…。だから、与えたくても鹿肉メインのフードが与えられない…とお考えの方もいます。
しかし、このこのごはんには国産の鹿肉が使用されているんです。

鹿肉を食べ慣れている子は少ないからアレルギー対策にも良いね!
鹿肉は高たんぱく・低脂質な上に、ビタミンB2や不飽和脂肪酸が豊富で皮膚・被毛ケアにも効果が期待できるため、鶏肉だけでは生み出せないメリットが生まれていると言えます。
また、マグロに関しても、あまりに大量に摂取するのはおすすめできませんが、適量をフードから摂取できるのは、大変良いことです。
陸上動物のお肉だけではなく、魚だからこそ摂取できるDHAやEPAもあるので、被毛ケアや記憶力の維持にも貢献してくれます。

犬=肉だけではなく、魚も必要♪
このこのごはんは2023年10月から、シニア向けフードの販売も開始したんです!
もともと、オールステージフードではありましたが、さらにシニアに配慮して専用フードを作ったとのこと。
運動量や代謝が落ちて来た世代ですから、オールステージフードでも良いっちゃ良いのですが、それなりに必要な栄養成分って変わってきます。

実は私個人としてはオールステージフードは推奨していません…
それぞれのライフステージで生活スタイルも変わってくるのですから、それに合わせてフードを替えてあげるのが理想的です。しかし、生活スタイルの変化に合わせて、都度フードを選び直すのも大変なことではないでしょうか?
そんな時、同じフードのシリーズ展開にシニア向けフードがあれば、そのまま移行できますもんね。具体的にどこが変わっているのかというと…
このこのごはん | このこのごはんシニア | |
カロリー | 343kcal | 335kcal |
たんぱく質 | 20.9%以上 | 20.3%以上 |
脂質 | 8.0%以上 | 5.6%以上 |
粗繊維 | 1.1%以下 | 1.6%以下 |
灰分 | 6.8%以下 | 4.8%以下 |

粗繊維が増えたのは胃腸のサポートのためだね
運動量が落ちると、不要なたんぱく質は脂質に変換されてしまうので、たんぱく質も減らしていますし、脂質も減らしているようです。しかし、胃腸が弱ってくる世代でもあるので、成長作用のあめでしょうか。繊維は増えていることがわかります。
このように、同一メーカーのシリーズ展開で、異なるライフステージ向けのフードを展開しているのは、強みでもあり特長でもあるわけです。
もともと1種類展開のみのフードもありますから、それに比べたら、こういったシリーズ展開は大変いいことだと思います。
OBREMO(オブレモ)の3つの特長・売り
少し触れましたが、オブレモに使用されている穀類は、α化されたものになっています。
α化(アルファ化)製法とは、熱を加えてでんぷんを糊化(こか:糊のようにドロドロにした状態)させた上で、急速乾燥させて水分を抜き切る製法のこと。
そうすることで、犬が消化しにくいでんぷん質を緩和わせる効果が期待できるため、穀物にアレルギーが出る子や、穀物のアレルギーを警戒している人にも与えやすいメリットがあるのです。
穀類の犬に負担になりそうなところは最大限、α化で対応して、穀類のいいところだけが反映されるようになっていることがわかります。

それでも穀物そのものがダメな子はいるから注意はしてね
ほかのフードでこういった工夫がされているのは、ほとんど見かけません。
若干高いかな?という印象があるかもしれませんが、他のメーカーがおこなってもいない、α化の工程を経た原材料を使用しているのですから、値段がそれなりになるのも妥当といえるのかなと思います。
普段は穀物も警戒しているという飼い主さんにとっても、これなら試す価値があると思いますし、立派なオブレモならではの特長といってよいでしょう。
オブレモの場合、このこのごはんのように多数のフレッシュミートを使用していません。これは、アレルギーがわかっている子にとっては大変メリットになることではないでしょうか?
たとえば、鶏肉と魚が配合されていたとします。その時、もし愛犬に魚にアレルギーがあったとしたら、

うちの子は魚全般ダメだからこれ食べれないや…
なんてことになってしまいませんか?
あるいは、色んなものが配合されているフードを食べていたら、急に食物アレルギーの症状が出てしまったとします。
そんな時に、

こんなに入ってたら何に反応したのかわからない!!
なんてことにもなりかねません。
単一たんぱく質であることで、愛犬になにに反応が出ているのか仕分けしやすくなるメリットもあるのです。あれは食べられない、これは食べられない…それもアレルギーが疑わしい…など、気になることがある時には、こういった主たんぱく源がひとつの方がいいこともあります。
これまでにも少し触れましたが、オブレモには主原料の異なるフードの展開が4つあります。
- 鶏肉 359kcal/100g
- 馬肉 379kcal/100g
- 鹿肉 365kcal/100g
- まぐろ&たら 358kcal/100g
それぞれ、カロリーも異なりますが、もちろん、栄養成分もそれぞれ異なります。
それぞれのお肉・お魚の効果の違いはこちらに記載してありますが、愛犬の状態に合わせてどのフードにするのか選べるのがポイントです。

1種類だけではなく選べるっていいよね!
また、これだけの種類があれば、定期的に与えるフードを替えていくフードローテーションもできます。
フードローテーションをしたくても、毎回合うかわからないものを買っていくのって大変です。しかし、同じフードメーカーのもので選んで与えらえるのであれば、気楽にフードローテーションしてみようかな?という方もいるでしょうしね。
しかし、4種類もあったら一体どれがいいのだろう?と迷う人もいるかもしれませんが、ご安心ください!

オブレモにはフード診断があります!!
購入前に4種類あるOBREMO(オブレモ)のフードの中から、愛犬に合うフードの無料診断ができるようになっています!さらにLINEアカウントでのメッセージでの相談(LINEアカウントをもっていない場合はメールの問い合わせ)が可能です。
迷った時のサポートや、愛犬の状態に合うフードのアドバイスなどが、購入の際に聞けるというのはこのこのごはんにはない、オブレモならではの特長といえるのではないでしょうか?
「このこのごはん」をおすすめの方はこんな人!
オブレモと比較した結果を総合して、「このこのごはん」がおすすめな人は以下のような人が挙げられます。
今回比較したフードはどちらも総合的に、最低限の気をつけたい部分はクリアできていることもあり、成分や原材料、価格という点で判断せざるをえない面もありました。
しかし、シニア向けフードが販売されていること、そもそものコスパが良いことを考えると、長期的に与えていきたい人にとってはメリットが多いフードです。

年齢ごとにフードを選び直すのも大変だもんね
この先もこのフードで続けていきたい人には助かります。
それに他のフードでは見かけない、スーパーフードも配合されていますし、「スーパーフードを与えている特別感」もあると思いますし、飼い主さんとしても、決して悪い気はしないのではないでしょうか?
また、あまりたくさんのものにアレルギーがない子なのであれば、できれば肉も魚もバランスよく摂取できることが理想ではありますので、このこのごはんのように鶏・鹿・まぐろといった複数のたんぱく源があるのもいいと思いますよ♪
「OBREMO(オブレモ)」をおすすめの方はこんな人!
これまで比較してきてわかったことなどを総合して、「OBREMO(オブレモ)」がおすすめな人は以下のような人が挙げられます。
このこのごはんと比べた際、1番の違いは、フードのシリーズのバリエーションが多数あることでした。このこのごはんはシニア用はあっても、オブレモのようなシリーズ展開はありませんしね。
そのため、選ぶ楽しみがあることや、この先フードローテーションをしてみたいという方にもおすすめできるポイントです。

うちの子はどれがお好みかしら♪
それと、このこのごはんはたんぱく源はいくつかあった反面、オブレモには生薬的な野菜の配合が多くありました。肉も魚もバランスよく取るのは大事ですが、昨今では果物や野菜もある程度はバランスよく取れるとなおよしとされる傾向もあります。
犬は肉食なんて言いますが、実際には野菜やフルーツも食べますし、いろんなバリエーションのものをたべることでか、栄養の偏りを防ぐこともできるのです。食材の配合としてはさまざまな穀物や野菜があって、天然志向が強い印象がありました。これはスーパーフード派か、天然志向派かでどう受け取るか違うでしょうしね♪
なお、フードを決めかねた時の相談窓がある方が、安心して購入できる人もいると思います。そういった方には、このこのごはんにはなかった、LINEサポートが使える安心感は、おすすめできるポイントになるのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は人気のドッグフード「このこのごはん」と「OBREMO(オブレモ)」の違いを6つご紹介してきました。
このこのごはんとOBREMO(オブレモ)で比較検討する方も多いのですが、実は「●●」と「●●」で比較する方の方が多いんです。
詳しくは「●●を●つの項目で比較!」こちらにまとめましたので気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
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