人気ドッグフード、「安心犬活」と「このこのごはん」を6つの項目で比較してみました。
今回は、ドッグフードを購入する際に基本となる
「1.料金」「2.原産国・工場」「3.原材料」「4.カロリー」「5.粒のサイズ」「6.特長」
を徹底比較しています。両社の良いところ・悪いところを包む隠さずお伝えしていきます。
どちらを買おうか迷っている方の参考になれば幸いです。
「安心犬活」と「このこのごはん」を6つの項目で比較しました!
1.料金で比較 | 購入価格、配送料、コスパなどの料金で比較 |
2.原産国・工場 | 原産国、工場、原料の品質で比較 |
3.原材料で比較 | 使用されている原材料と期待できる効果で比較 |
4.カロリーで比較 | 100gあたりのカロリーや成分で比較 |
5.粒のサイズで比較 | フードの粒のサイズと食べやすさで比較 |
6.特長で比較 | フードの特長・メリットで比較 |
上記の6つの項目で、「安心犬活」と「このこのごはん」を比較してみました。知りたい項目からチェックできるようにクリックして飛べるようになっています。
「安心犬活」と「このこのごはん」を料金で比較!
「安心犬活」と「このこのごはん」を、
- 販売容量
- 通常購入(単発購入)する場合の料金
- 定期便購入する場合の料金
- 送料
- 1日に食べる量のコストパフォーマンス
など、料金に関する内容について、あらゆる角度から徹底比較してみます。
その上で、双方のフードを「◎/〇/△」の3段階で評価してみました。
※コスト計算は、通常購入・6キロの健康な成犬(去勢・避妊手術済み)に与えることを想定して、1日に必要な給餌量を算出しています。
※各比較項目の表の中の商品名がリンク↓になっていて、クリックすると、気になる口コミ記事へ飛びます。
安心犬活 | このこのごはん | |
販売容量 | 800g | 1kg |
通常購入 料金 |
3,630円→3,795円 ※2023年6月15日以降 |
3,850円 |
定期購入 料金 |
|
3,278円 |
配送料 |
|
全国一律850円 |
送料無料条件 ①定期便で初回購入時 ②定期便で3袋以上購入する場合 ③1回の注文が7,000円以上の時 |
送料無料条件 ①定期便で初回購入購入時 ②1回の注文が11,000円以上の時 |
|
コスト/1日 |
|
|
判定 【コスト】 |
〇 | 〇 |
「安心犬活」と「このこのごはん」を料金面で比較してみたところ、1日に与える給餌量のコストという意味では、安心犬活の方がこのこのごはんよりも割高になることがわかりました。1日のコストで考えると、結構差が出るものですね…。
ここで少し、それぞれのフードで共通していること・特筆すべき異なる点をまとめてみます。
まずはどちらにも共通していることを確認!
安心犬活とこのこのごはんで共通している点
- 定期便であっても一定額以上を買わないと送料無料にはならない
- 定期便は2回目以降は最低でも2袋から注文できる
- 定期便に関する縛りがなく、違約金などなしでいつでも停止・退会ができる
どちらも、割引がきく定期便購入で注文していたとしても、1回の注文のみでやめることも可能で、違約金などは発生しないという条件は同じですし、送料無料になる条件は(購入金額のトータルこそ違えど)同じです。
また、どちらも初回は1袋の注文でOK・初回のみ送料無料という条件で、定期便の2回目以降は2袋からの注文となります。
次は安心犬活の料金のポイントを見てみよう
安心犬活の特筆すべきポイント
- 購入回数によって割引率が15%オフ、20%オフと上がっていく
- 初回購入時、定期便で申し込めば、送料無料+特別特価1,650円(55%オフ)で購入できる
- 2023年6月に価格改定があった
- 沖縄・北海道への発送、離島への発送はプラス料金がある
- 7,000円以上の購入で送料無料
購入回数によって割引率が上がっていくことや、初回購入場合、定期便で頼めば特価で買えるというメリットがあるようですね。
ただし、昨今の飼料の高騰をうけて、2023年の6月に値上げをしています。また、発送料金も一律ではありません。離島の方に関しては+500円の手数料は必ずかかるという条件もありました。
なお、定期便で3袋以上購入することで7,000円以上の買い物になるので、3袋以上買う人にとっては、実質送料無料で購入できることになります。
次はこのこのごはんの料金のポイントを見てみよう
このこのごはんの特筆すべきポイント
- 何回買っても定期便の割引は常に15%オフ
- 全国一律の送料で、北海道・沖縄へのプラス料金は発生しない
- 11,000円以上の購入で送料無料
- 初回購入の特価販売はない(定期便購入の割引金額と同じ)
このこのごはんは何回購入していようが、常に一定の割引率になっています。また、安心犬活とは異なり、全国一律の送料になっているのもポイントですね。
ただし、まとめ買いの送料無料条件は、安心犬活は7,000円以上だったのに対して、このこのごはんは11,000円以上の購入となっています。また、初めての購入だったとしても、初回特価で購入できるというお得な条件はありませんでした。
なお、11,000円以上の購入で送料無料の条件は
- 通常購入の場合は3袋以上購入
- 定期便購入の場合は4袋以上購入
することでクリアできます。
その結果、どっちがどう良いのだろう?
安心犬活は800gでの販売、このこのごはんは1kgでの販売ということもあり、両方とも開封後のフードの劣化は防げるのはメリットとえいますが、大容量パックなどでの特価販売などはありません。
そのため、まとめ買いしておかないと、すぐになくなってしまいます。
ご参考までに、6kgの健康な成犬、避妊・去勢手術済みの子の場合、1ヶ月(30日)でどのくらい必要なのかを計算してみますと、
- 安心犬活は1日に111g給餌する必要があり、4袋以上/1ヶ月必要
- このこのごはんは1日に117g給餌する必要があり、3袋以上/1ヶ月必要
という結果になりました。
※必要給餌量は、体型や運動量によって与える量は変わってきますので、詳しくは「犬の1日に必要なカロリー数の計算方法は?」をご参照ください。
こう考えると、超小型犬であろうが、原則まとめ買いして買うことになるでしょうから、どちらのフードを選ぼうが、送料無料の条件は簡単にクリアできそうですよね。
まとめ買いする前提での購入になるだろうね
ただし、
- 迷っている段階で、長期的にこのフードだけを与えるかはまだわからない
- 一度試してみたいだけ
という場合に関しては、話は別です。
というのも、安心犬活の場合は初回購入時、定期便で申し込めば、送料無料の特別特価1,650円(55%オフ)で購入できるから。
つまり、このこのごはんは長期スパンで見ると、安心犬活よりコスパがいいとは言えますが、とりあえず1回様子を見てみたいという場合、送料無料ではあるものの、初回特価販売というメリットはありません。
初回特価だからこそ、購入のきっかけになることもあるよね
すぐ飽きてしまう・好き嫌いが多い・フードジプシーなどの子の場合、せっかく買ったけどリピートすることはなかった・飽きて食べ切らなかったということもあるでしょう。
そのため、長期的に与えるかどうかを検討するために、お試しでとりあえず1袋だけ購入してみたいという人にとっては、初回特価の有無は料金に関係してきますよね。
トータル評価としては、どちらにも良し悪しがあることや、定期購入で無条件に送料無料になるという条件がないことから、甲乙つけがたい点があり、総合的に双方を◯としていますが、
- とりあえず一回だけ試したい人にとっては安心犬活は◎
- 今後もずっと与えて行く前提の人にとってはこのこのごはんは◎
と、状況によって判定は変わってくることがわかりました。
「安心犬活」と「このこのごはん」を原産国・工場で比較!
※各比較項目の表の中の商品名がリンク↓になっていて、クリックすると、気になる口コミ記事へ飛びます。
安心犬活 | このこのごはん | |
原産国 | 日本 | 日本 |
工場 | FAMIC基準に適合した国内工場 | GMP認定の国内工場 |
原料の品質 |
|
|
判定 【品質】 |
◎ | ◎ |
安心犬活の工場ではFAMIC基準が採用されています。
FAMIC(Food and Agricultural Materials Inspection Center)は、農林水産省が所管する独立行政法人。飼料(=ドッグフード)に対する技術・ノウハウをもって、検査・承認をしている機関です。肥料・農薬・飼料などの安全の確保や品質保証を取り決めています。
一方、このこのごはんの工場では、GMP認定(Good Manufacturing Practic)が採用されています。
GMPは厚生労働省お墨付きの第三者認証機関のことで、癒着ゼロの厳しい検査を経て取得できる認定です。材料の搬入・製造から包装までを一貫してチェックしており、その厳しい品質管理をクリアして初めて出荷され、利用者の手元に届くというフローになっています。
いずれも調査・認定機関のことです
それぞれ、少しずつ規定が違い、
- FAMIC:飼料添加物の表記基準、栄養価基準の審査、残留農薬の検査など、原材料を精査する機関
- GMP:原料の搬入~出荷までの全過程での安全性・一定の品質が保つルールがある
という特徴があります。
衛生面という意味ではGMPを採用している方が、工場内での製造過程・品質管理により厳しいルールがある反面、FAMICは素材そのものの品質の規定や栄養価の審査というニュアンスが強いですね。工場というより、飼料そのものの基準に重きを置いています。
いずれにしても、安心犬活もこのこのごはんも、ヒューマングレードの食材(=人が食べられる品質のもの)と明記されていました。「犬の餌だから多少品質が悪くてもいいや」というような、粗悪な原材料ではないことがわかります。
質のいいものということだね
しかし、調べてみたものの、どちらのフードもヒューマングレードとは謳ってはいるものの、一部の原材料については「〇〇産の~」という説明があるものもありましたが、全原材料の仕入れ先・産地・契約農家(牧場)の情報を公開しているわけではありませんでした。
とはいえ、GMPやFAMICの規定をクリアしている時点で、しっかりした品質の原材料であることや、衛生面が保証されている国内工場で製造されていることは間違いありませんし、人が食べても大丈夫ということには疑う余地もないといえます。
不衛生な管理ではGMPは通りません。残留農薬が多いもの、粗悪な品質の原材料ではFAMICの規定はクリアできませんから、衛生面や品質においては、「安心犬活」も「このこのごはん」も心配するような点はなさそうです。
双方ともに◎と判定しました。
「安心犬活」と「このこのごはん」を原材料で比較!
「安心犬活」と「このこのごはん」のそれぞれの原材料を、細分化・部類別に振り分けて比較してみます。そこから、それぞれのフードで得られるメリット・効果を詳細まで確認してみましょう。
大前提としての振り分けの条件は、以下のとおりです。
特定のものにアレルギーがある子などは、ご紹介する仕分けから、どっちがいいのか判断することもできると思いますので、参考にしてみてくださいね。
※各比較項目の表の中の商品名がリンク↓になっていて、クリックすると、気になる口コミ記事へ飛びます。
安心犬活 | このこのごはん | |
主原料 | 生肉 | 鶏肉 |
ミート(肉) | 生肉 (牛、鶏、馬、 魚肉、豚レバー) |
鶏肉 ⁽ササミ、レバー、むね肉) 鹿肉 |
魚 | 魚粉、海藻粉末 | 鰹節、まぐろ わかめ、昆布 |
脂質 | ひまわり油→菜種油に変更 ※2023年8月出荷分から |
米油 |
穀類 | 大麦全粒粉、玄米粉、 たかきび、脱脂米ぬか |
玄米、大麦 |
野菜 | サツマイモ、ジャガイモ 煎りゴマ、ヤシ粉末 |
モリンガ、さつまいも 青パパイヤ末 |
豆類 | 脱脂大豆 | ー |
果物 | クランベリー | ー |
ハーブ | ー | ー |
添加物 | ー | ー |
その他 | 乳清タンパク 卵殻カルシウム 脱脂粉乳 フラクトオリゴ糖 乳酸菌群 |
ビール酵母 乾燥卵黄 乳酸菌(お米由来) セレン酵母 ビタミン類 L-トレオニン ミネラル類 |
両方とも、主原料はミール(乾燥肉)などではなくフレッシュミートを採用しているので、良質なたんぱく質はバッチリ取れそうですね。双方ともにミールフリーであることも大変良いと思います!
主原料はフレッシュミート!これは鉄則!
上記の原材料情報と、公式サイトで公開されている情報をもとに、どういった期待ができるのか・どんな強みがあるのかを確認してみましょう。これまで同様、「◎/〇/△」の3段階で判定してみました。
安心犬活 | このこのごはん | |
グルテンフリー | ◎ | ◎ |
ヒューマングレード | ◎ | ◎ |
ノンオイル コーティング |
◎ | ◎ |
アレルギー対策 | △ | 〇 |
腸内ケア | ◎ | ◎ |
涙やけケア | △ | 〇 |
関節ケア | △ | 〇 |
毛並みケア | 〇 | 〇 |
判定 【原材料】 |
〇 | ◎ |
どちらのフードもヒューマングレードであることは、先ほどの工場の条件のところで確認ができましたので申し分なく◎という判定になりました。
その他の点については、原材料を調べる限り、「安心犬活」も「このこのごはん」も、
という点は共通していますね。
オイルコーティングされていないことにより、フードのギトギト感・オイルによるフードの独特のにおい・酸化などの心配もありません。小麦だけではなく、コーンや化学合成添加物も使用されていないので、アレルギーは抑えられそうです。
しかし、黄色でハイライトしたアレルギー対策・涙やけケア・関節ケアや、トータル判定としては「安心犬活」の方が「このこのごはん」よりも△判定のものが多い
結果になりました。
これらの原材料の情報から、なぜ上記のような判定になったのか・それぞれのフードの原材料の詳細や、メリット・デメリットについて解説していきます。
「安心犬活」の原材料は?
安心犬活には小麦は配合されていないため、小麦グルテンフリーのフードではあるものの、グレインフリーではないことは注意しておいた方がいいしょう。原材料を確認する限り、
- 大麦全粒粉
- 玄米粉
- たかきび
- 脱脂米ぬか
といった穀物が配合されています。
小麦がダメな子の場合、化学構成組織が似ている大麦にアレルギーが出てしまうこともありますし、穀物全般に反応してしまう子もいるので、注意しておかなければなりません。グレインフリーとグルテンフリーの違いはしっかり覚えておきましょう。
とはいえ、「小麦はダメだけど大麦なら大丈夫!」という子もいますので、そういった子にとっては、小麦グルテンが入っていないだけでも、十分に評価に値するといえます。
今は大丈夫でも小麦を食べ続けることでアレルギーが出ることも…
ただ、少し気をつけたいのは、アレルギー対策、涙やけ、関節ケアに関してです。
ヤシ粉末やクランベリーの配合により、腎臓ケアなどのプラスアルファのケアが期待できるのもいいことではあります。
ですので、原則としては良いフードであることは間違いありませんし、プレミアムドッグフードと呼ばれるにはふさわしい条件はそろっているのですが、「このこのごはん」と比較してみると、
など、引っかかる点がゼロというわけではありません。
アレルギーリスクが本当に軽減できているかと考えた上で、このこのごはんと比較すると、◎や〇の判定は難しいかな…という印象です。乳製品や大豆は、牛や鶏肉と同様、抗原物質(=アレルギーを引き起こす原因)が多い食材に該当しますし…。
そういった抗原物質が引き金になって、結果的に皮膚炎が起きてしまったり、涙やけが出てしまったりすることもありますしね…。そういった理由からアレルギー対策、涙やけ面では△の判定としました。
牛・乳製品がダメな子結構いるんだよね
それに、関節にいいコンドロイチン・グルコサミンなども配合されていません。パテラ気味な子やシニア期に向かっていて関節ケアも気になる年代の子を飼っている人の場合は、フードからこういった成分が取れるのはメリットですが、必要な場合には、サプリメントを追加する必要があります。
毛並みケアに関しては、使用されているのは菜種油ですし(以前のひまわり油のままであればなおよしだったのですが…)、魚や海藻も多く含まれていることから、皮膚や被毛に良い不飽和脂肪酸はバッチリ摂取できることは間違いありません。
しかし、いくら良い脂質がとれたとしても、上記のとおり、他の物でアレルギーが出てしまっていては元も子もないことになってしまいます。アレルギーのリスクがゼロではないという点から、毛並みケアについては◎の判定には至りませんでした。
「このこのごはん」の原材料は?
このこのごはんも、安心犬活と同様、小麦は配合されておらず、小麦グルテンフリーのフードになっているのですが、こちらも、大麦・玄米・米油・米由来の乳酸菌の使用があるので、グレインフリーではないことは注意しておいた方がいいしょう。
また、このこのごはんも関節ケア成分、コンドロイチン・グルコサミンは含まれていません。しかし、原材料に抗酸化作用のあるものや関節ケアに必要なコラーゲン生成に役立つ食材も多く配合されています。その点で涙やけや関節ケアの面、安心犬活よりも高評価としました。
また、消化や肝臓機能のケアにもいいものも含まれています。
このこのごはんの評価が高い理由を紹介するね!
具体的にどんな食べ物がどういいのかをまとめてみますと、
L-トレオニン (=スレオニン) |
|
モリンガ |
|
青パパイヤ末 |
|
などの効果が期待できるのです。
採用している原材料が良いってことだね!
L-トレオニン・モリンガ・青パパイヤ共通していることは、いずれも若さを保つ効果・体質を強くする効果があること。コラーゲン生成がうまくできれば、関節ケア成分は入っていなくても十分有効ですしね。
さらに、鰹節・まぐろ・わかめ・昆布・米油といった、不飽和脂肪酸を多く含む食材が使用されておりため、皮膚ケア・涙やけ予防という意味でも、このこのごはんの方が安心犬活よりも一枚上手という印象があります。
安心犬活同様、穀物は入っているものの、安心犬活よりもこのこのごはんの方が穀物の量も少ないですし、それを賄えるだけのプラスの効果が十分期待できるといっても過言ではありません。
「安心犬活」と「このこのごはん」の原材料の違いは?
基本的にどちらも、ヒューマングレード・化学合成添加物不使用・小麦・コーン不使用・ノンオイルコーティングということもあり、どちらも優秀なプレミアムドッグフードであることは間違いありません。
しかし、決定的に違ったこともありました。
安心犬活にはあって、このこのごはんにはないものをまとめてみますと、
安心犬活 |
|
などが挙げられます。
ビタミンやミネラルの添加がなくバランスが良いのはすごいこと
世のほとんどのフードが、ビタミンやミネラルは化学合成添加物ではない、天然由来の添加物を添加することで補っている中、食材の栄養素だけでAAFCOの規約をクリアできるフードになっていることは大変すばらしいことです。
また、アレルギー対策という意味では、良くも悪くも取れる内容にはなるのですが、さまざまな食材をバランスよく取ることで、さまざまな栄養価が網羅できるようになっています。(※悪く言えば、たくさんのものを配合することによって、愛犬に合わないものが入っている可能性もあるということです。)
アレルギー対応などで、食べられないものが多い子にとっては、シンプルな原材料の方が良いこともあるので、注意してくださいね。
原材料が多いのはメリットばかりではないんですね
一方、このこのごはんにはあって、安心犬活にはないものがあります。
このこのごはん |
|
安心犬活とは逆で、牛にアレルギーがある子でもこのこのごはんは食べられますし、豆類が配合されていないのもアレルギー対策には良いといえます。しかし、鶏肉にアレルギーがある場合は、完全にアウトということにもなってしまうのですが…。
お肉以外の食べ物のアレルギーが心配な人にはおすすめ
スーパーフードとも呼ばれるモリンガが入っていたり、アイケア・関節ケア・抗酸化作用の多いものが入っていたりという点では、数少ない原材料の中でバランスをとって、上手に配合されていることがわかります。
どちらにも一長一短はありますが、原材料やその効果に関しては、このこのごはんに軍配が上がりました。
「安心犬活」と「このこのごはん」を成分・カロリーで比較!
まずは、AAFCO推奨の成分数値と市販のドッグフードの平均の成分数値を確認してみます。
AAFCO推奨 成犬 |
市販平均 | |
タンパク質 | 18.0%以上 | 24%〜26% |
脂質 | 5.5%以上 | 13%〜14% |
粗繊維 | MAX4% | 4%以下 |
灰分 | 設定無 | 7%〜9% |
水分 | 10%以下 | 10%以下 |
この内容をもとに、安心犬活とこのこのごはんの数値をみてみましょう。
その上で、双方のフードを「◎/〇/△」の3段階で評価してみました。
※各比較項目の表の中の商品名がリンク↓になっていて、クリックすると、気になる口コミ記事へ飛びます。
安心犬活 | このこのごはん | |
100gあたり | 360kcal ◎ |
343kcal 〇 |
タンパク質 | 28%以上 ◎ |
20.9%以上 〇 |
脂質 | 10%以上 △ |
8.0%以上 △ |
粗繊維 | 4%以下 ◎ |
1.1%以下 △ |
灰分 | 7%以下 ◎ |
6.8%以上 ◎ |
水分 | 10.0%以下 ◎ |
10.0%以下 ◎ |
判定 【栄養素】 |
◎ | △ |
ちょっと気になる数値は赤字にしてあります
一般的なフードのカロリーは平均、330kcal~375kcalとなっているので、どちらも平均値内であることがわかえいますが、両者の成分数値を比べると、このこのごはんの方がカロリーが低く、栄養価も少し低い印象がありました。
これは、どちらが良い・悪いということではないのですが、簡単に言うと、
安心犬活 | このこのごはん | |
穏やかな生活をしている シニア期に向かっている子 |
△ | ◎ |
運動量の多い子 成犬でもこれから成長していく世代の子 |
◎ | △ |
ということになります。
運動量があまりない子には、安心犬活はたんぱく質が多すぎる(=太りやすくなる)可能性があり、逆に運動量が多い子やこれからまだまだ体作りをしていく世代の子にとっては、安心犬活程度のたんぱく質量がないと、筋力をつけられない・維持できないことにつながりかねません。
たんぱく質については、記事「ドッグフードのたんぱく質の平均量とは?摂取量で注意すべきは?」を読んで下さい。
フードの良し悪しは愛犬の体質・生活から判断しよう
ただし、脂質は両方ともそんなに高くはありませんでした。脂質は多すぎると肥満にもつながりかねませんが、少なすぎると今度は、
など、別のトラブルにつながる危険があるので、肥満気味でもない限り、もう少し脂質は高くてもいいかなという印象があります。
脂質については、記事「脂質はどう良いの?不足・過多の場合どうなる?」 に詳しく書いています。
また、粗繊維についてですが、繊維はダイエットフードでもない限り、4%未満がいいとはされているものの、少なすぎると消化がうまくいかない原因になってしまうことがあります。そのため、このこのごはんの粗繊維量は、安心犬活と比べると△ということになりました。
粗繊維については、記事「粗繊維はどう良いの?不足・過多の場合どうなる?」 に詳しく書いています。
食べ物の消化には、プレバイオテイクスとプロバイオティクスのバランスが重要です。繊維量(=プレバイオテイクス)が少なければ、いくらプロバイオティクス(乳酸菌など)が配合されていても、消化活動がスムーズにおこなわれるとはいえません。
繊維量は一定量は必ず必要なの~!!
犬の体内に持ち合わせている乳酸菌もあるのですが、お腹を壊し気味な子・お通じが不安定な子の場合は、体内の乳酸菌とフードから取れる繊維が非常に重要になってくるので、お腹が不安定な子の場合は、いくらヒューマングレードで消化しやすいとはいえど、このこのごはんの繊維量は心配な要素といえるでしょう。
なお、今回比較してる「安心犬活」と「このこのごはん」は、オールステージフード・全犬種対応と謳っています。そのため、今回はAAFCOの子犬(パピー)に必要な栄養価についても触れておく必要があります。
詳しくは記事「ドッグフードの栄養素・成分の抑えたおきたいポイント」に記載してありますが、少しここでもご紹介しておきましょう。
AAFCOの子犬に必要な栄養素の推奨基準は、
- たんぱく質は22.5%以上
- 脂質は8.5%以上
- 繊維量、灰分、水分量は成犬と同じ基準
となっています。子犬期は一番栄養が必要な時期なので、成犬以上にカロリーも栄養も必要になる時期ですからね♪
あれ?これをもとにすると栄養足りなくない?
お気づきでしょうか?このこのごはんは、オールステージフードと言っているにも関わらず、子犬に必要なたんぱく質量も脂質量もクリアしていません。つまり、栄養価が足りていないということになってしまいます。
これは、安心犬活との致命的な差といえるのではないでしょうか。
水分量・灰分量はともに問題はなく、どちらも◎なので問題はありませんでした。
しかし、脂質・粗繊維・パピーに対してという面を考慮すると、運動量によって良し悪しはあるにせよ、全体的な栄養価面で、安心犬活の方が判定は圧倒的にいいという結果になりました。
「安心犬活」と「このこのごはん」を粒のサイズで比較!
粒のサイズや形状も、犬の食いつきや食べやすさに関係してきますので、しっかり比較しておきましょう。それぞれの粒のサイズ・形状は以下のとおりです。
安心犬活 | このこのごはん | |
サイズ | 直径6ミリ、 長さ5ミリ~15ミリ |
直径7,8mm |
粒の形状 | 円柱型 | 薄めのコイン型 |
食いつき |
|
|
判定 【粒サイズ】 |
◎ | 〇 |
どちらも比較的、小型犬でも食べやすいサイズになっているといえます。
安心犬活の円柱形のタイプは、長さがまちまちということもあり、噛みやすいこともありますし、咀嚼を楽しんで満腹を味わうこともできますしね!
また、公式サイトを確認していると、安心犬活は15kg以下の小型犬~中型犬が食べやすい設計にしてあるようです。
逆に、このこのごはんの場合は、かなり薄めで粒も小さいことから、超小型犬な小型犬が食べやすいサイズになっています。
万が一飲み込むように咀嚼しないで食べたとしても、このサイズであれば、消化に困ることはないでしょうし。
どちらもサイズ・形状は問題なし♪
また、食いつきについては、両方とも、
- フレッシュミートが主原料
- 魚が使用されている
ということもあり、嗜好性は十分高いといえます。ノンオイルコーティングなので、時間が経っても嫌な香りもせず、愛犬の食いつきアップに貢献する要素は十分です!
これらの事から、ほとんど条件が違わないように見えますが、
当サイトでは安心犬活を◎、このこのごはんを〇としています。
それには確固たる理由があります。
食べやすさ・嗜好性って大事だもんね!
その理由は2つ。
- 安心犬活は低温調理で作られているため、栄養素が壊れにくく香りも飛びにくいこと
- このこのごはんは小粒だけど硬いという口コミがあったこと
です。これらにより、判定に差をつけました。
低温調理には、量産には不向きだけど、食材の栄養素を壊さない・香りが残りやすいというメリットがあります。これは栄養価のみならず、食いつきにも十分有効です。(だから料金比較でコスパに差があったともいえます)
ドッグフードの低温調理については、記事「栄養素を壊さないゆっくり調理 低温調理製法」を読んで下さいね!
またいくら小粒でも、噛む力が弱い子や、歯が弱くなってきている子にとっては硬いフードは咀嚼しにくいというデメリットがあります。(ふやかして食べるのであれば問題はありませんが。)
低温調理は成形にしくいからサイズ・形状がバラバラ
低温調理のフードの粒が、往々にして長さがまちまちの円柱形になってしまうのは、決して悪いことではなく、高温加熱処理をしていないからこそ、一般的なフードのようなコイン型に成形するのが難しいからなんですよね。
高温製法だと一気に作り上げるため、ある程度の形に成形できて、見た目的には良いのですが、低温調理ほどのサクサク感・香りは出せないのは当然のことといえます。
なお、余談ですが、製法の違いからだと思いますが、安心犬活は製造から9か月の賞味期限、このこのごはん高温製法製造から1年の賞味期限という違いもありました。高温処理だとカラッと一気に仕上げるので、賞味期限も長くなるということなのでしょう。
「安心犬活」と「このこのごはん」を特長(売り)で比較!
それぞれのフードの強みともいえる、特長(売り)をまとめてみます。
まず、安心犬活の3つの特長について詳しく確認してみましょう
特長①
先ほどご紹介したように、安心犬活は低温調理製法で作られています。これは高温調理製法にはない手間とコストになる反面、栄養素や風味を壊さないといった、とてつもないメリットを生み出します。
特長②
14日間返金保証があるというのも、このこのごはんにはない強みです。
▼14日間返金保証について
定期コースの初回お試し分については、気に入って頂けない場合には商品代金をご返金させて頂きます。引用元:公式サイトONEDOGS
この条件がある上に、初回購入時に定期便で申し込めば、送料無料+特別特価1,650円(55%オフ)で購入できるというのですから、気軽に切り替えることもできるのではないでしょうか?
せっかく買ったのに食べなかった…無駄になっちゃう…なんてことはありませんもんね♪
特長③
たんぱく質28%以上、脂質10%以上と、かなり栄養価は高いフードといえます。その他の繊維・灰分・水分量のバランスも非常にいいので、運動をしながらダイエットさせたい子にはもってこいのフードといえるでしょう。筋力を保ち、健康的な日々を送ることができます。
次は、このこのごはんの3つの特長について詳しく確認してみよう
特長①
超小型犬~小型犬の口のサイズに合わせた、食べやすい粒のサイズになっていたり、日本の犬の飼育環境(室内犬・小型犬が多いことなどから)に合わせた栄養価になっていたりという特長がます。
日本の場合、欧米に比べると小型犬人気が強く、運動もそんなにさせていないけいこうがあるので、粒のサイズをして、過剰に栄養を問させる必要はないということでしょう。超小型犬や小型犬に特化した工夫がされているといえます。
特長②
モリンガの配合や青パパイヤの配合、高たんぱく・低脂質な鹿肉の配合などもあり、老化防止に良い成分もたくさん含まれていました。プラスアルファの成分としては、このごはんの強みは大きいですね。
鹿肉については、記事「鹿肉の特徴とは?どんな子におすすめ?どんなフードがある?」を読んで下さいね。
特長③
小麦やコーン、牛肉を配合していないのはもちろんのことながら、穀物の配合も最低限、豆類も不使用など、低アレルゲンなフードであることが特長といえます。また、このこのごはんの乳酸菌はお米由来のものになっているのも、低アレルゲンの象徴です!
一般のフードでも乳酸菌配合のものがありますが、乳製品由来のものが多く、その場合、乳製品にアレルギーがある子が食べるとお腹を壊す危険があります。しかし、お米由来であれば、乳酸菌が苦手な子でも心配しないで与えることができますよね。
それぞれの特長から、愛犬に合うものを選ぼう
どちらも申し分ないプレミアムドッグフードではありますが、細かく見てみると、それぞれ強み・特長は異なりますし、どっちが合うのかは個体差もあることです。
こういった情報をもとに、愛犬が必要としていることを基準にして選ぶようにしてあげましょう。
「安心犬活」をおすすめの方はこんな人!
これまでご紹介してきた内容を総合して、「安心犬活」がおすすめな人は以下のような人が挙げられます。
やはり、なんといっても低温製法であるがゆえに、香りの良さや栄養価の高さという意味では、このこのごはんより勝る点があったことは外せません!食いつきアップの効果も期待できますしね。
その上、初回の特価販売と返品返金保証があるということも、このこのごはんにはないメリットです。長期的に買うかはまだわからないけど、気になってるから試すだけ試したいという場合でも、「せっかく買ったのに食べなくて大失敗!」ということは防げます。
これから筋力をつけたいアクティブな子にも良いしね♪
ただし、このこのごはんと比べると、大豆の使用や乳製品の使用、穀物やさまざまな肉の配合の多さは少し気になる点であることは否めません。
そのため、さまざまな食べ物のアレルギーに悩んでいる子には難しい点もあるのですが、牛や大豆、穀物、乳製品などにアレルギーがない子であれば十分おすすめできます。
他、小麦やコーンなども配合されていませんし、無添加・ヒューマングレードという意味でも問題ないといえるでしょうし。成分としてもなんら問題はないので、安心して与えられるフードですよ♪
「このこのごはん」をおすすめの方はこんな人!
これまで比較してきてわかったことなどを総合して、「このこのごはん」がおすすめな人は以下のような人が挙げられます。
安心犬活と比べると、どうしても成分・栄養価という意味では劣る面はあるものの、これは別に悪いことというわけではありません。
シニア犬や運動量が落ちてきている子、そもそも運動量があまりない子にとっては、高タンパクなフードはかえって肥満の原因になってしまいます。筋肉で消費されなかったたんぱく質は、やがて脂肪に変わるからです。
それに、特にシニア犬の場合、高タンパク過ぎると心臓に負担をかけてしまうことになるので、このこのごはんのように控え目なたんぱく量のものの方が良いでしょう。
高たんぱくの方がいいということでもないんだね!
また、このこのごはんは老化防止が期待できる原材料がたくさん含まれています。その上、低アレルゲンですから、アレルギーリスクも安心犬活よりも低いこともメリットです。
それであれば、長く与え続けられるでしょうし、特に初回割引などがなくても問題ではありません。量も安心犬活より多くてコスパもいいですしね。
比較した結果、このこのごはんが気になるんだけど、栄養価が心配という場合は、茹でたささみや野菜やフルーツをトッピングするなどで幾分良くできますので、工夫して与えると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は人気のドッグフード「安心犬活」と「このこのごはん」の違いを6つご紹介してきました。
安心犬活とこのこのごはんは結構比較して検討する方も多いのですが、実は「●●」と「●●」で比較する方の方が多いんです。
詳しくは「●●を●つの項目で比較!」こちらにまとめましたので気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
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